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食・魚食・漁村

スペインの魚事情~バルセロナの市場を巡ってみた~

今回、スペインに行った目的の一つは、おさかなワークショップをスペインでやってみようかなというのもありました。
日本で始めた「おさかなワークショップ」も丸4年経ちました。
去年はほぼ毎月開催し、延べ約80人の方にご参加頂きました。
そのうち、海外からの参加者もあり、そのうちのお一人が故郷であるスペインでもやってみてはどうかということになりました。
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まずはスペインでの魚事情。
地中海を有するスペイン。
バルセロナ周辺は特に海に面しており、釣りをしている人もいました。
さっそくバルセロナ市街の市場をいくつか回ってみました。

まずは観光地としても有名な「ボケリア市場」へ。
さすがの賑わい。
入り口にはまず生ハム屋さんが。
スペインの人はホントに良く生ハムを召し上がります。
家庭によっては足1本分を丸ごと買うのも珍しくないそうです。
生ハムについてはまた別記事で紹介したいと思います。
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さらに奥に進むと果物屋さんが。
瑞々しい果物に、それを使ったフレッシュジュースも売っています。
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そしてさらに奥に進むと鮮魚屋さんがあります。
この日は既に何店か閉まっていましたが、全部で7~8店ありそうでした。

さっそくどんな魚が並んでいるかをチェック!
思っていたよりも種類が豊富です。
必ずと言って良いほどあるのはマグロとサーモン。
どちらも鮮度も良く、生食も大丈夫とのことでした。
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その他は、アジやサバ、タイ、イワシ、アンコウ、ヒラメ、ホウボウ、カツオ、ハタ、サワラ(?)等がありました。
鮮度はまぁまぁ。
お店によって鮮度はまちまち。
生でいけそうな魚から、ちょっとやめといた方が良いかなというものまで目利きが必要だなと。
それは日本でも同じことですけどね。
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意外と生でいけそうな魚があるんだな!というのが正直な感想。
私はこれまで海外は東南アジアばかりで、フィリピンも、タイも、インドネシアも見ましたが到底、生では食べられないクオリティのものばかり見てきたので、
正直、驚きました。
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最近ではスペインでも日本食レストランが増えてきており、お鮨を出すお店も当たり前にあります。
また、若い世代には魚の生食も受け入れられているそうで、抵抗感は薄いとのこと。

しかし、さすがに自宅でお刺身等を食べることはまずないそうで、日本食レストランで食べるのが関の山。
一般的に家庭用に魚を生食用に買うことはないとのこと。
そもそも、どれが生で食べられるかの目利きも出来ない、
マグロとサーモン以外で生で食べられる魚が分からないとのことでした。
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私が市場を見て回ったところマグロとサーモン以外にも、アジやタイ、ヒラメ等は、ものが良ければ生食できそうでした。

市場にはその他にも貝類も豊富にありました。
パエリアに使うイガイをはじめ、アサリっぽいのから、カキまで様々。
カキはオイスターバーがあるだけあって、ここでも生食が流行りのようです。
魚は生食で食べないのに、カキは抵抗ないのが不思議です。
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スペインでも魚は店頭で頭を落としたり、内臓を取ったりしてもらえるみたいです。

市場でももちろん、お店の人とお客さんとのコミュニケーションが活発です。
日本でも週末に市場に行くと、よくこうした光景を見かけますが、日常の買い物ではあまり見かけなくなりましたね。
日本人に、日本社会に不足しているのは日常の中でのコミュニケーションではないかなと、
今回のスペイン旅ではよく感じました。
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私は業務上でもプライベートでも魚食普及の取組みをしていますが、
その基本はまずコミュニケーションだよなと常々感じています。
生産者も、消費者も、魚屋さんも、それぞれコミュニケーション不足が昨今の魚離れの一因ではないかなと。

多少話がそれましたが、スペインではそこそこ鮮度の良い魚が手に入ります。
市場もちょっとした商店街にはちょこちょこあるので、歩き回ってみるのも楽しいと思います。
ボケニア市場の帰りにも、ふらふらっと歩いていたらたまたま別のマーケットに出会いました。
食文化が豊かなスペインなので、マーケットも多いのかもしれないですね。

次回は、スペインの人たちと手巻き鮨パーティーをした様子をご紹介します。

by kikoublog | 2017-01-20 20:22 | 食・魚食・漁村

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by 野口(そふてぃ)