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あれやこれや

夏の海水浴シーズンに注意すべき離岸流~水泳選手でも流される速さ?!~

夏ですね!
夏のレジャーと言えば海水浴。
普段、海に縁のない人でも夏場のこの時期は海で遊びたくなりますよね。
しかし、普段、海に慣れていないと思わぬ事故も起こります。
(※海に慣れている人ももちろん注意すべきです)

この時期よくニュース等で報道されるのが、
離岸流に流され溺れてしまうという事故。

そもそも離岸流とは??

歌の歌詞にもありますが、波は岸に「打ち寄せて」きます。
当然、向かってきたものがあれば、戻るものもあるはず。

波は沖から海岸に打ち寄せてきて(向岸流)、
海岸から沖に向かって戻る(離岸流)のです。
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この波が沖に戻る離岸流に乗ってしまうと、一気に沖まで流されてしまいます。
その速さは2m/秒ほどだと言われています。
おおよそ人が陸地を歩く速さよりも速く、水の中ではさらに速く感じます。

ちなみに、水泳の北島康介さんは100mを60秒以下で泳ぎ、その速さはおよそ1m/秒。
単純に考えると北島さんでも離岸流に乗ったら沖に流されてしまうことでしょう。

それくらい離岸流は速く、危険なものです。

では、万が一、離岸流で沖まで流されてしまったらどうしたら良いのか?

①手を挙げて大きく振る
助けを呼ぼうと大きな声で叫ぼうとしがちです。
しかし海の上では波等によって声がかき消されてしまいます。
また叫ぼうとすると海水を飲み込んでしまう危険性もあります。
大きく手を振って、周りの人やライフセイバーに気づいてもらうよう努めましょう。

②海岸と並行に泳ぐ
離岸流の幅はおおよそ10~30メートル程度と言われています。
岸に向かって泳いでも流されるだけで体力を消耗します。
岸に向かうのではなく、岸と並行に泳ぎ、離岸流から脱出を図ります。
離岸流から逃れられれば、岸に向かって泳ぐことが出来ます。

③流された先で救助を待つ
離岸流の長さは10~数百メートルです。
「浮くこと」に専念して、沖で救助を待ちましょう。

離岸流は決して珍しいものではなく、どの海域、海岸でも起きます。
海に慣れていない人、子供にはライフジャケットや浮き輪等を付ける。
無理して沖に出ようとしない。
ライフセーバーのいない海で泳がない等、基本的なところをケアして、
楽しく海水浴を楽しみましょう。

また、助ける側は、下手に助けに行かず、まずは浮きを渡すことを考えましょう。
二次遭難も事故で起きやすいものです。
浮き輪だけでなく、ペットボトル等も浮きとして十分に機能します。


by kikoublog | 2017-08-15 18:32 | あれやこれや

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by 野口(そふてぃ)